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鹿児島県の「カギケノリ」の養殖の種苗生産に向けた培養株の確立に成功!

2023年9月21日

株式会社アルヌールは、この度、鹿児島県の漁業協同組合である山川町漁業協同組合と、カギケノリの養殖に向けて、鹿児島県山川町の海で採取した「カギケノリ」から川井浩史先生(神戸大学)のご協力のもと養殖の種苗生産に向けた培養株の確立に成功したことをご報告いたします。

◆日本初のカギケノリの養殖
牛のゲップ由来メタン抑制効果のある「カギケノリ」ですが、天然の「カギケノリ」だけでは到底量が足りず、無理に乱獲するようなことになれば生態系を崩しかねない為、アルヌールでは日本に自生する、日本のカギケノリを養殖するべく技術開発を行っております。 今後、今回培養出来たカギケノリの培養株を利用し、海洋と陸上の両側面で日本初のカギケノリの養殖を試みる予定です。日本のカギケノリを養殖し、日本の牛たちに食べてもらうことは最も持続可能な方法だと私たちは考えております。

◆TV取材
培養実験の様子が、2023年9月20日のKKB鹿児島放送「Jチャン+」の特集「SDGsウィーク」にて放送されました。
※内容:温暖化抑制のカギは鹿児島の海⁉地元漁協×研究機関×ベンチャーが始動 https://youtu.be/2uMs2MYJtOw?si=excGs14cuc5GmAbc にてご覧いただけます。

アルヌールでは、2023年5月9日にお知らせのとおり、鹿児島県の漁業協同組合である山川町漁業協同組合と、海藻である「カギケノリ」によるブルーカーボン及び牛のゲップ由来メタンガスの削減に向け、環境プロジェクト「The Blue COWbon Project」を進めております。

◆カギケノリとは 「カギケノリ」は紅藻類という海藻の一種で日本を含む太平洋熱帯海域に生息しており、畜産が盛んなオーストラリアでは「カギケノリ」を牛の飼料に約0.2%混ぜて与えることで、牛の消化過程で発生するメタンガスを最大98%減少させることが確認されています。
参考:「ScienceDirect/Journal of Cleaner Production/Volume 259, 20 June 2020, 120836/Mitigating the carbon footprint and improving productivity of ruminant livestock agriculture using a red seaweed」より

◆The Blue COWbon Projectについて https://www.bluecowbon.com/
本プロジェクトでは、「カギケノリ」の生息地である鹿児島県の山川町漁業協同組合と、藻類の培養技術を持つアルヌールと共同で「カギケノリ」の研究と養殖方法確立により安定供給と海洋養殖による藻場の回復拡大を目指し、本来の海を取り戻す活動を行ってまいります。 また今後は、本プロジェクトに参加する自治体や企業を募り、海洋国家である日本において「カギケノリ」の大量養殖を海洋及び陸上と両側面にて養殖技術の開発および「カギケノリ」による「牛のゲップ由来メタン」の削減効果のある飼料の開発により持続可能な社会の実現を目指していきます。

■川井 浩史先生は、海の大型光合成生物(植物)である「海藻類」を対象に、その進化・生態・環境保全に関わる様々なテーマで研究を進めております。

■山川町漁業協同組合について http://jf-yamagawa.jp/
組合名:山川町漁業協同組合
住所:鹿児島県指宿市山川福元6717

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