2021年12月27日
株式会社アルヌールは、北海道医療大学薬学部及び株式会社漢方医科学研究所との三者間で共同研究契約を締結し、「微細藻類由来フコキサンチンによる大腸がん化学予防」(以下「本共同研究」)を2021年12月27日より開始
本共同研究では、主に、フコキサンチンによる大腸がん化学予防効果を検討致します。研究により、大腸腺がん発症予防効果及びその分子制御機構が解明されることが期待でき、将来的には、がん患者へ投与する原薬となるよう、知見を重ねていく第一歩となります。その他、フコキサンチンをがん以外の生活習慣病の予防へ有効な食品添加物やサプリメントとして販売することを目指し、マウスを用いて、フコキサンチンによる抗肥満効果や抗糖尿病効果等の検討も進めてまいります。当社は、微細藻類由来バイオマスを連続培養し、本共同研究に使用する全てのバイオマスの提供及びフコキサンチンを抽出・精製し、新薬候補物質の探索研究開発をおこなう漢方医科学研究所の協力のもと、研究で使用する高純度フコキサンチンを提供してまいります。
現在、生活習慣病の罹患者は、世界で20億人を超えております。今回の共同研究により、当社の提供するフコキサンチンが確かなエビデンスを持つ生活習慣病予防製品の原材料として、世界の多くの方々へお届けできるよう研究を進めてまいります。
本共同研究にご参加いただけることになりました北海道医療大学薬学部の寺崎将准教授は、フコキサンチンの研究を長年行ってきており、最近では、「Suppression of C-C chemokine receptor 1 is a key regulation for colon cancer chemoprevention in AOM/DSS mice by fucoxanthin. J Nutr Biochem, 99, 108871, 2022」の学術論文を報告しております。現在は「フコキサンチンによるがん予防」の研究テーマを、大腸がんだけでなく膵臓がんへ拡大しておられます。詳細については下記記載の北海道医療大学のホームページをご参照ください。
(ホームページURL:http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/course-guide/course/pharm/kankyo-eisei/top/)