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2022年12月16日
株式会社アルヌールは、微細藻類の大量培養技術を活用した有用物質の生産を主な事業としており、微細藻類の屋内の独自連続培養技術により、安定的に微細藻類培養を行っております。
本研究では、独自培養技術により培養した微細藻類によるウシ消化管内発酵メタン産生抑制効果の解明をすることにより、2050年までに、日本が目指す温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向けて社会貢献する事を目的としています。
メタンの温室効果は、温暖化の原因の二酸化炭素の25倍以上※1であり、1995年に開催された第1回の気候変動枠組条約締約国会議(COP)から「反芻(はんすう)動物(牛、羊、山羊など)のげっぷ由来メタンは地球温暖化の要因」と指摘され、世界各国がげっぷ対策に取り組んでいますが、世界のメタン放出量は過去20年間に10%近く増加しています。
現在、日本のメタン排出量は、二酸化炭素換算で2,839万トンであり、このうち牛のげっぷに由来するものは763万トン、27%を占めます。※2
本研究により、アルヌールの提供する微細藻類がSDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」を実現すべく、カーボンニュートラルに向けて微細藻類の新たな可能性の研究を進めてまいります。
※1 物質の温室効果を表す指標に「温暖化係数」(Global Warming Potential:GWP)があります。これは、その物質が地球を温暖化させる能力を二酸化炭素と比べた数字で、メタンのGWPは25(100年間での影響を計算した場合)。つまり、メタンを1t排出すると、二酸化炭素を25t排出したのと同じくらいの影響があります。
※2 国立研究開発法人 国立環境研究所「日本の温室効果ガス排出量」より
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